背中で泣いてる男の美学 | 幕間だけの天井桟敷

幕間だけの天井桟敷

  
  適当な湯加減で書いています

幕間だけの天井桟敷-紳士たるものかくあれ


最近、折に触れて「彼女いないの? えーなんで?モテそうなのにー」というお決まりの言葉をよく言われる。


それに対しての杓子定規な答え方にもけっこう飽きてきたので、ここ最近は「ええ、モテません。また来世でがんばります」ってテキトーな事を言ってるのだが、よく考えたら年齢はもう31歳。

世間的にはいい湯加減の大人なのだが、僕の場合は年々精神が崩壊していっているのか、大人の階段登るどころか、階段の途中でけつまずいて転がり落ちて、さらにそこからフリーフォール(自由落下)している感じ。


そもそも僕たち30代メンズは、ひとたび気持ち悪くなろうと思えばいくらでもなれるデンジャラスなゾーンにいる。 

特に個人的には10代絶頂の中学生という高エネルギー体と関わることがある身ゆえ、いつ「うわ、おっさん臭っ!」と言われるようになるのか、もう不安で不安で、夜な夜な壁に頭を打ち付けては血みどろになっているわけです。

 

一方で、誰かに恋する気持ちがその人を若々しくさせるとはよく聞く話だが、

そんなトキメキ、もっと言えば、「誰か(周り)に見られているという事を意識する」という心持ちが、若さを保つための大事なエッセンスではなかろうかと思う。

もちろん自意識過剰にならない程度で。


「すぐそこのコンビニ行くだけやし、もうええわ、寝間着で行ったろ」

「昨日と同じネクタイでいっか、誰も見てないしね」

「今日は朝起きるの遅かったし、電車の中でお化粧しちゃえー。 変わるわよ!(本当の意味で)」


こういうポンコツな意識がすでにダメなのである。

日常に潜むこのような一瞬の油断、緩慢こそが、知らない間に人としての色気や若さを奪い取ってゆくハニートラップなのだ。

そもそも30代の漢たるもの、常にご近所の噂好きなマダムたちに一挙一動をロックオンされてるかもしれない、ビューティホーな女の子が落としたハンカチを拾って、「あの、これ落と(以下略)」みたいな事を常日頃から脳内マーケティングして、魂を荒ぶらせながら一日一日を生き抜かないといけないのだ。


そういうわけで、とりあえず僕はパンツ一丁でブログを書く癖をやめようと思う。