ハイブリッド・ヘヴン | 幕間だけの天井桟敷

幕間だけの天井桟敷

  
  適当な湯加減で書いています

幕間だけの天井桟敷-ケーキパフェ  


<今日の一言>

↑↑ これどうやって食うねん?


===================


ストロベリー・オンザ・ショートケーキ、もといショートケーキ・オンザ・パフェ。

これを見た瞬間、自分の目がついにイリュージョン化したと思ってしまった。

クリームたっぷりのパフェの上にケーキが猛々しくランディング、スイーツの神様がとち狂ってクリエイトしたかのような壊滅的バランス。スイーツなのに暴力的。


こういった主力級の食べ物同士をバロムクロスさせる、いわゆる「合体メニュー」は、"一度に二種類おいしい"というグリコ的な破壊力を売りにしたものなんだろう。

実際問題、日本の文化なのか、このような合体メニューをいざ考えて見るとそれはもう枚挙に暇が無いのである。


「焼きそばパン」や「あんドーナツ」なんかは老舗中の老舗だし、ちょっと変わったものだと「もかむす(最中とおむすびの合の子)」や「ぱんじゅう(パンとまんじゅう)」という一風変わったミクスチャーフードもある。


しかしモノには何でも程度や加減というものがあるわけで、そこを脱線してしまうとこんなものが世の中にドロップしはる。


幕間だけの天井桟敷-たこ焼きラーメン


「たこ焼きラーメン」


よく他県の人から「大阪の人ってたこ焼きプレート一家に一台あるんだよね?」「たこ焼きをおかずにごはん食べるんでしょー?」とか言われるたびに、そんなん都市伝説に決まってるちゅうねん!と事あるごとに拒否ってきたのだが、このメニューが存在する以上、ごはんはウソでもラーメンとはバロムクロスすることが証明されてしまう、、、


でも、名前がそんなんだけで、実際は大人の分別をわきまえて、「たこ焼きはたこ焼き」 「ラーメンはラーメン」というように別々に出てくるのだろう、きっとそうだ、そうに違いない、そうであってくれ!と思ってたのだが、


幕間だけの天井桟敷-たこ焼きラーメン


案の定、奇跡は起きなかった。


ていうかなんやねんこれ。ラーメンのスープ吸ったたこ焼きうまいか!?

しかし、世の中広いもので、合体どころか"ZERO"を売りにするものも。


幕間だけの天井桟敷-トマトジュース


「トマトジュース ¥200.-」 …いや、もうやる気がZEROにもほどがある。

飲食店のディスプレイならもう少し美味そうに飾ってほしいところ。ていうか、これでは美味いもへったくれもない、エアトマトジュースだ。


いろいろ書き連ねたが、つまるところ食べ物にはそれぞれの個性や味わいというものがある。合体メニュー自体を否定するわけではないが、全く相容れない食べ物どうしを無理矢理混ぜ合わせたり、テイストの違うものを一緒くたに食してまうのは、やはり無粋というもの。

食文化が成熟した今だからこそ、そういう個々の風味というものを改めて認識していかなければならないのだと思う。


と、夕べのご飯がそばめしシューアイスだった僕はプンスカ怒るのである。