非常に唐突で申し訳ないのだが、ずいぶん前に「バニーガールのおねえさんたちがいっぱいいるガールズバー」に行ったことがある。
いわゆるキャバクラなどの類の店ではないので、あくまで「バー」なのだが、これまた客の男比率がものすごい、いやていうか100%。 この世に100%な物事は無いと常日頃思っていたが、ここだけは間違いなく完璧に100%。そんな純粋培養メンズとバニーズが狂喜乱舞して戯れるサイケな楽園である。
で、ひとたび煙草を吸おうとすると、すぐさまそのバニーなねえさんが、胸の谷間にしのばせているライターをサッと取り出して客の煙草に火をつけるという冗談のような冗談のイベントがそこかしこで散発する。
その際、ハートにも火をつけられてしまった一部の顧客は、その日から煙草を握り締めて一心不乱に通い倒す常連客へとステージUP!しはるのだ。
ちなみに、1杯820円(バニーの語呂合わせ)という、最初から最後までどこまでもバニーな、ええ湯加減の値段設定だったと思う。 10杯飲んだら10バニー、いや知りませんが。
そんな事を思い出しながら、仕事で訪れた和歌山市内を歩いていると、道の上に落とし物が。
む? ぱっと見ではよくわからない。
ただならぬ予感がしたので近くまで行ってみる。
なんとウサギちゃんが道端に放置されているではないか!
しかも「えへっ、やっちゃった」みたいな感じで舌を可愛くペロリと出しているが、実際にヤラれてるのは紛れもなくこのウサギちゃんであり、それも片耳を豪快にLOSTしてしまっている。
というよりそもそも交通安全啓発の看板にしてはリアルすぎるし、ウサギちゃんの煤けぐあいと年季の入りようが、よりいっそうデッド感を助長させている。恐るべし和歌山県。 こんなオブジェを素で置いていったいどうしたいのだ。
だからなのか、このあとJR和歌山駅から次の目的地の橋本駅までの切符を買ったら、見事に820円だったそんな僕はええ具合に呪われてるんだと思います。