鬼畜大宴会に乾杯を | 幕間だけの天井桟敷

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  適当な湯加減で書いています

幕間だけの天井桟敷-鬼畜大宴会  


仕事を終えて家に着いたらすぐに冷蔵庫を開け、缶ビールをぐいっと飲む。まずこれを止めようと思った。


なんか、一日の日課みたいになってるのが、どうもよろしくない。

ゴミの日なのにゴミを捨てる事は平気で記憶からトリップするくせに、ビールを飲む事はビタ一日たりとも忘れない。

こんな僕がむしろ純粋発酵されたゴミのように思えてきた。もう、資源ゴミの日には自分自身をゴミ捨て場に投じたくなるほどのNOリサイクルな情けなさである。


確かにビールを飲むと美味い。しばしば常軌を逸した幸福感に襲われる。

のどが渇きまくってる夏の暑い日なんか、あまりの美味しさに頭のヒューズがはじけ飛び、知らない間に次の日の朝を迎えてるぐらいだ。


それでも、「美味いから飲む」「今日は嫌なこともあったし、ちょっとだけいいだろうMr.Myself?」というヤワい心持ちではいけないのだ。


欲望を忠実に遂行していたらいつかは自制の利かないダメ人間になってしまう(手遅れかもしれないが)。 それでは動物と一緒だ。

ストイックな縛りをつくって「ビールを飲みたい嗚呼飲みたい」という荒くれ野郎な自分をコントロールすることで、人はまた一歩大人の階段を上って行くのである。


しかし、そこはいまだに平気でケンタッキーやマクドなどをメインディッシュにできるお子ちゃま珍走中の私。「ビール」という一つの娯楽を回避するためだけに、無茶な理由をつくって毎夜魂のバトルを繰り広げている。

「この缶ビールの栓を開けなければ美女にモテる」

「今日飲まなければ給料が上がる」

「嫁さん(脳内)のため」

そういうだましだましのインチキな世界である。


ただし、これにも一つ弱点がある。

飲酒を回避するための大義名分のネタが尽きてくるのである。


基本的に家では禁酒なので、体が慣れてくるまでは相当数の無茶な理由が必要なのだ。なので誰か良い燃料あったらぜひ教えていただきたい!


自分は自分で、何かいい大義名分が無いかもう少し考えてみようとは思ってます、ゆっくりビールでも飲みながら。